女性ならいつかは誰でも迎える閉経ですが、閉経後のセックスではセックスや性欲等の違いは有るのか調べてみました。
閉経の定義・閉経の平均年齢
一般的に閉経の定義とは生理が永久にこないことを言います。卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。
具体的には月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経と見なしています。
年齢的に見ると日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えています。
【参考サイト】
■公益社団法人日本産婦人科医会>>
更年期と更年期障害について
閉経前・閉経後の5年間併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で、他の病気に伴わないものを「更年期症状」といわれており、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と定義しています。
具体的な症状としては「ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗」や「めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさ」等の身体的症状や「気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など」の精神的症状があります。
【参考サイト】
■公益社団法人日本産婦人科医会>>
閉経後のセックス・性欲
閉経後の性欲はどうでしょうか? 閉経後に性欲が強くなる人と性欲が弱くなる人がいます。
閉経後に性欲が強くなる人は女性ホルモンが減ると相対的に男性ホルモンが増えることが一因していると言われています。ちなみに女性ホルモンが少なくなっても、男性ホルモンの分泌量はそれほど変わりませんので、実際は男性ホルモンが優位にたっていることが要因になっています。
もう一つは先程の女性ホルモンが減少し、腟の萎縮による腟内の粘膜が硬くなり、膣の潤いが減り、乾燥しやすくなり、性交時に膣に痛みがおこる性交痛により、積極的にセックス自体がしたくなくなるケースです。
閉経後に女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されなくなると膣が乾燥して性交痛の原因に
閉経後に性交痛が起こりやすい要因としては閉経によって卵巣から分泌されていた女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されなくなるので腟の萎縮が起こります。
つまり、腟内の粘膜が硬くなってしまいます。同時に肌と同様に潤いを保つ力が低下し、乾燥しやすくなります。そのために膣が乾燥してしまい、セックス時に外陰部や膣に痛みを感じやすくなってしまいます。
潤滑ゼリーを積極的に利用する
性交痛によりセックスが自体が億劫な場合は潤滑ゼリーを積極的に利用したほうがいいでしょう。
潤滑ゼリーは様々な種類がありウォーターベース(水溶性)タイプの潤滑ゼリーは粘度が少なく体液に近いです。潤滑ゼリーはドラッグストア・薬局でも販売していますし、Amazonでも販売しています。
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更年期・閉経後のセックスは快感からコミュニケーションを重視
更年期・閉経後はパートナーのと関係も変わってくる時期です。お互い仕事や子育てが忙しいまたは一段落する時期であり、ライフスタイルのも変化が訪れる時期でしょう。
夫婦間のセックスの頻度は以前に比べて減少して、セックスレスの家庭も多くあります。男性側も勃起力の低下・ED・射精の減少・体力の低下もあります。
また、性交痛を感じながらもパートナーにそのことを伝えられない場合もあります。
以前の射精や快感を前提としたセックスがメインからコミュニケーションを前提としたセックスを楽しむことが大事です。
例えばスローセックスやポリネシアンセックス、射精を目的としないセックスやアロママッサージを試してみる等がいいかもしれません。
マンネリ化の場合はラブホテル等シチュエーションを変えてみたり、アダルトグッズをチャレンジしてみる等、新たな刺激を試してみるといいでしょう。
最近ではシニア向けにおすすめのアダルトグッズもあります。
■ポリネシアンセックスに関しては下記の記事↓にまとめてありますので興味のある方はご参照ください。